税務調査官とはどんな仕事・職業か
2022-05-252022-07-20
一言でいうと?
税務調査官は、正しくは国税調査官と呼び、個人・法人問わず、納税者に対して、適正な申告が行われているかどうか調査・検査・指導を行います。
目次
税務調査官・国税調査官の仕事内容
税金は私達がより良い社会を作り上げる上で必要不可欠です。教育や警察、防衛などの身近な公共サービスから、年金や医療などの社会保障・福祉、さらには水道、道路などの社会資本整備などのごく自然に享受している公的サービスを開発・運用するために必要な費用です。
そのような私達の生活に欠かすことのできない税金の納付・納税は国民の三大義務でもあり、一定条件を満たした場合に義務として課されています。つまりその義務を怠ると罰せられます。
税務調査官は正しくは国税調査官といい、国民の義務である納税が正しく行われているか調査・検査し、誤りがあった場合に指導する人たちを指します。
税務調査官・国税調査官が税務調査を行う月・シーズン・繁忙期
税務調査官・国税調査官は税務調査を行うことを主な業務としていますが、一体どれくらいの調査件数に及ぶのでしょうか。
そもそも税務調査は2月と3月は確定申告の時期であるため行われません。この時期は主に税務調査官とはいえ、確定申告業務のヘルプ対応を行います。更に年末年始は調査対象となる個人・法人はお休みであるため、税務調査を行うことができません。つまりそれら以外の時期で税務調査を行うことになります。
税務調査官・国税調査官が1ヶ月に行う税務調査の件数
税務調査は個人・法人を問わず、平均して1つの調査先に対して最近は二人で行われます。そして平均して二日間に渡って行われます。そのため、1ヶ月間で税務調査官・国税調査官がおこなう税務調査の件数は5件程度となります。
ただし調査先の規模が大きいケースや反面調査などのような新たな調査が発生した場合は、更に税務調査の日数は延びることになります。
ちなみに反面調査とは、税務調査を行った際に、実態の把握が難しい領収書や請求書などが見つかった場合、その取引をした相手に対して、それがどのような取引だったのかを問い合わせるような調査を意味します。もしも反面調査によって、その領収書や請求書に不正がみつかれば、調査先には相応の指導がなされますので、その分税務調査にかかる日数が延びることになります。
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税務調査官・国税調査官の1日の仕事の流れ
税務調査官・国税調査官の1日の仕事の流れは、税務調査がある日は税務署や国税局に出勤後、少しを仕事をしてから、調査先に訪問します。
税務調査は必ず10時から行われます。その後お昼休憩を挟んで16時位まで税務調査が行われ、17時前後に税務署や国税局に戻り、上司である統括官にその日の税務調査の報告を行い、退勤となります。そのため税務調査官・国税調査官には残業が殆ど発生しません。