税務調査相談のポイントと効果的な対策方法
2023-06-122023-06-12
一言でいうと?
納税が正しく行われているかどうかを調べることを税務調査と言い、税務調査についての相談における重要なポイントは普段から遵法意識を持つことと、不安で不確かな部分は税務の専門家である税理士に相談しつつ対策をしていくことが重要です。
目次
税務調査相談とは?重要なポイント
税務調査とは、国税庁や税務署が納税者からの申告内容について適正であるかどうかを税法に従って調査し、もし誤りや無申告、申告漏れがある場合は、修正申告や追加の納税などを勧告する調査のことをいい、税務調査相談とは、その税務調査の相談を税理士にすることをいいます。
税務調査相談の対象は、所得税、法人税、消費税、印紙税、固定資産税、相続税など多岐に渡ります。
税務調査相談では、税務調査官と初めて会う前までに申告内容を見直すことは必須ですが、法に触れるような小細工を行うことの相談は絶対にあってはなりません。
また以下に挙げる税務調査の種類や時期に応じた対応をすることが重要なポイントとなります。
税務調査相談の種類
税務調査相談には大きく分けて「強制調査」「任意調査」の2つについての相談があり、どちらの場合の調査にも税務調査相談は有効な手段となります。
強制調査は、「マルサ」といわれる国税局査察部が担当している調査で、裁判所の令状を得た上で強制的に実施され、主に脱税の疑いがもたれる納税者に対して行われるもので、脱税行為が見つかれば、刑事事件として扱われます。
任意調査は、一般的な税務調査のことで、税務調査の8割ほどが任意調査と言われており、犯罪を前提とした調査ではなく、裁判所の令状もなく、納税者の協力によって成り立ちますが、強制調査と同様に、税務調査官からの質問に虚偽の回答をしたり、黙秘したりすることはできません。
税務調査相談を受けるタイミング
税務調査は、以下のような場合に行われやすいと言われており、該当する場合は税務調査相談を受けるタイミングであると言えます。
・売上や経費などの数字が大きく変動した
・売上は伸びているが利益が減少している
・勘定科目の一部に変動幅の大きなものがある
・大きな設備投資を行った
・金額の大きい費用および損失がある
・税務調査の重点業種である(過去に不正の発覚が多い業種)
・長い間もしくはこれまで一度も税務調査を受けていない
・消費税の還付を受けた
・黒字経営である
・売上高が毎年1千万円または5千万円をギリギリ切る状態が続いている
・顧問税理士がいない
・過去の税務調査で悪質な隠ぺいなどがあった
会社設立後の手続き
会社設立後も必ずしなければならない手続きがあります。それは税務署への各種届出です。具体的には新設法人の届け出、社会保険加入手続き、労働保険加入手続きなどです。ちなみにこれらは主に税理士が得意とする分野です。
税務調査のリスクを回避するための相談のメリットとは?
税理士に税務調査相談をするメリットとは、主に以下のようなことがあります。
・税務調査の際、税理士に立ち会ってもらうことができる。
・税理士とともに、税務調査に必要な準備をすることができる。
・素人には理解できない税務の専門用語を理解して対処できる。
・税理士のもつ経験・情報量が危機回避に役に立つ。
・税理士の交渉や折衝力、抗弁の能力が期待できる。
・税理士が関与していると2~3月の多忙期に税務調査が来にくくなる
・修正申告が必要になった時も、複雑な計算に対してスムーズな対応が可能となる。
また税務調査相談にはコストが発生しますが、多くの場合、税理士に支払うコストを上回る効果が見込めます。
税務調査相談の際に知っておきたい法律とルール
税務調査相談の際に知っておきたい法律やルールとして、「税務調査の手順」、「税務調査の内容」、「税務調査における納税者の権利」、また「税務代理権限証書」などがあり、以下のような内容となります。
税務調査相談の際に知っておきたい税務調査の手順
税務調査相談の際に知っておきたい税務調査の手順は、まず税務調査が行われる前に、国税庁や地方税局から事前通知が行われます。
税務調査は通常は午前10時前後に開始され、税務調査官は1~2人で来ることが多く、フリーランスや個人事業主様の場合は通常半日か1日ですが、法人の場合、通常2日~3日程度かかります。
税務調査相談の際に知っておきたい無予告調査
税務調査相談の際に知っておきたいのが、事前通知なく突然、税務調査官がくる「無予告調査」ですが、営業のアポイント、体調理由など「正当な理由」があれば日程の変更も可能です。
税務調査において納税者には、「令状なしで侵入、捜査および押収を受けることのない権利」があり、令状アリの強制調査でない限り抜き打ちで訪閏し書類を押収することは許されません。
しかし任意調査であっても、税務調査自体の拒否はできません。
任意調査の「任意」とは、調査員が勝手に帳簿やパソコンを調べるのではなく、調査対象者へ確認を取ってから行うという意味合いとなります。
税務調査相談の際に知っておきたい税務調査の内容と結果
税務調査相談の際に知っておきたい税務調査の内容としては、税務調査では通常3年分、最大で7年分まで過去にさかのぼって調査を行います。
また、税務調査の結果は、調査から1~3ヵ月ほどで連絡があります。このとき、修正申告を求められる場合と、修正は求めず指導にとどまる場合があります。
追徴課税を一括で納められない場合は、税務署と分割納付の交渉をすることができますが、未納・滞納があるとあらたな融資を受けられない場合があります。
ただし滞納がある場合でも、税務署との分割協議の結果を示す協議文を銀行に提出することで融資が実行できる事例もありますので、税務調査相談の場で税理士と協議をしてみてください。
税務調査相談と「税務代理権限証書」について
「税務代理権限証書」とは税理士が納税者の代わりに申告書を作成する場合に必要な税務署に提出する書類で、税理士が申告書などを作成する場合は、税務代理権限証書を申告書に添付する必要があります。
税務調査が入る際は、税務代理権限証書に書いてある税理士に連絡が入りますし、また指摘事項などがある場合にも、顧問税理士へ連絡が入ります。
税務代理権限証書を添付していないと、税務署とのやり取りを納税者自身がしなければならなくなってしまいますので、税務調査相談をする際には、税務代理権限証書についても税理士に確認しておきましょう。
信頼できる税務調査相談の専門家の選び方
税務調査相談には、税務調査に強い税理士を選ぶことが重要で、一般的には、国税OB税理士の方が、税務調査官の調査手法を熟知しているという点で安心感がある、と言われていますが、元々所属していた国税局や税務署に対し気を遣う必要があるので、必ずしも国税OB税理士が良いとは言えない、という意見もあります。
最も大切なことは、個人や法人の代理人として安心して任せられる税務調査の専門家であるかということです。
税務調査に強い税理士を見分けるポイントとしては、法令・通達等の解釈論と交渉力の双方に精通しているかどうかということになります。
信頼できる税務調査相談の専門家の選び方の具体的ポイント
信頼できる税務調査相談の専門家の選び方の具体的ポイントは以下のようなものがあります。
・税理士の得意ジャンルが当該の税務調査に適しており、専門知識が高い
・話していて自分と相性が合う
・素早く対応をしてくれる
・質問したことに対し明確な回答をもらえる
・報酬要求が明確であり金額が妥当
以上を踏まえ、税務調査相談の税理士への依頼を検討する前には、できるだけ直接会って、信頼できる話しやすい相手かどうか、知識が豊富かどうかを確認してください。
税務調査相談の専門家の得意ジャンルと専門知識
税務調査相談の専門家の得意ジャンルを知る方法としては、多くの税理士事務所のWebサイトで明示されている税理士の得意分野を確認し、自分のニーズと合致する依頼先を選ぶことです。
税務調査相談の対象の税理士が、税務調査に強いかどうかを見分けるポイントとしては、法令・通達等の解釈論と交渉力の双方に精通しているかどうかということになります。
税務調査相談の専門家と自分との相性
税務調査相談の専門家と自分との相性は、直接会った時にやり取りをして確かめることが重要です。
人間性や話しやすさに加えて、修正申告書などが発生しそうな場合にも、真に納税者の立場に立って結論付けてくれるのかどうか、状況に応じて適時適切な反論をしてくれるのか、税務調査の専門家としての意見を明確に表明できるのかなどを確かめることが重要です。
また素早く対応をしてくれるかどうかは、税理士事務所に電話やメールで問い合わせをした時のレスポンスで、ある程度推し量ることができます。
税務調査相談の専門家の費用
税務調査相談の専門家の費用についてはトラブルになることもありますので、費用が明確か確認することが重要です。
「費用は安価だが、それなりの相談レベルの対応しかしてもらえない」
「打ち合わせの度に別料金が発生するなど各種追加料金が発生する」
などのトラブルが発生することがありますので、税務調査相談の税理士を選ぶ際には、費用の内訳と業務内容を必ず確認するようにしてください。
また税理士事務所の所在地が近所であれば、すぐに顔を合わせて相談ができますし、また、地元の地方銀行や信用金庫、助成金や補助金などの情報を共有できるメリットがあります。
税務調査相談の専門家の税理士を探す方法
税務調査相談の専門家の税理士を探す方法としては、インターネットで検索するなど、まずは、自力で税理士事務所を探すという方法があります。
「税理士紹介サイト」を使うという方法もあり、税理士事務所の所在地や得意分野などをもとに検索すれば、自社の目的やニーズに沿った税理士事務所を探すことができるでしょう。
ただし、ネット情報が正しいかを最終的には実際に会って確かめることが重要です。
その他には税務調査相談の専門家の税理士を知人から紹介してもらうということや取引している銀行から税理士を紹介してもらうということも、よく見られるパターンです。
税務調査相談でよくある疑問とその解決策
税務調査相談でよくある疑問とその解決策にはさまざまなものがありますが、以下に5つの例を紹介します。
税務調査相談でよくある疑問とその解決策例1
質問1. 顧問税理士以外に、税務調査の途中で税務調査相談のできる他の税理士に依頼できますか。
回答1. 税務調査相談とその対応のみをスポットで税務調査専門税理士事務所に依頼することはできますし、その方法をとられている方も多くいます。
税務署に対し「税務代理権限証書」を提出することで、依頼された税務調査専門税理士が立会業務を行うことが可能となります。
税務調査に特化した専門税理士に任せることは、税務調査相談をフルに活かせる方法の一つで、決算申告など他のことにつきましては、顧問税理士に任せるとよいでしょう。
税務調査相談でよくある疑問とその解決策例2
質問2. 税理士により税務調査の結果って本当に変わるのですか
回答2. 事例によって必ずとは言えませんが、税理士次第で税務調査の結果は大きく変わることがあり、場合によっては、数千万円などの税額に差が生じることもあります。
税理士に税務調査相談をする場合には、事前に複数の税理士に相談して、安心感と信頼感と実力のある税理士に依頼されることをお勧めします。
税務調査相談において税理士に求めらるスキルとしては、法律・政省令・法令解釈通達の立法趣旨と過去の判例・採決を踏まえた解釈論、税務行政を熟知した上での税務調査官に対する交渉力の2点が圧倒的に重要です。
税務調査相談でよくある疑問とその解決策例3
質問3. 通帳の記帳をしてないし、請求書や領収書も捨てている場合はどうしますか
回答3. 現金取引については、業種・業態を勘案し合理的な方法で所得を推計することになりますが、金融機関に対し口座履歴の復元を依頼したり、クレジット会社に対し過去の取引履歴情報を依頼することも必要となりますので、まずは税務調査専門税理士にご相談ください。
税務調査相談でよくある疑問とその解決策例4
質問4. 税務調査で多額の追徴納税額を提示されてしまったのですが…。
回答4. 修正申告書を提出する前にまずは税理士と一緒に税務調査の結果を見直してみましょう。
「税務代理権限証書」を税務署に提出し、税務調査官より問題点の説明を受け、内容について法律的な面の検討を行い、否認事項がある場合には、税務署に対し申し入れを行うのが税務調査専門税理士の役割となります。
その結果、追徴納税額が大幅に減額されることがしばしばあります。
税務調査相談でよくある疑問とその解決策例5
質問5. 税務調査相談の税理士費用の相場はいくらぐらいかかりますか
回答5. 2002年(平成14年)の税理士法改正によって、税理士会の報酬規程が廃止され、税理士が独自に決めた報酬規定が作成されるようになりましたので、現在は税務調査の立会いについての報酬について、個々の税理士事務所によって異なります。
旧税理士報酬規定では、税務調査の1日あたりの報酬は、6万円となっていますが、遠方の税理士に依頼する時には、日当、旅費、宿泊費などもプラスで負担します。
日当について、旧税理士報酬規定では、1日あたり5万円となっていますが、旅費や宿泊費は、実費です。
効果的な税務調査相談の対策方法とベストプラクティス
効果的な税務調査相談の対策方法とベストプラクティスを得るには、税理士とともに以下のことについて確認しましょう。
申告書、元帳等の帳票類、3万円以上の領収書、通帳などの3年から5年分の帳票類は、すぐに提示できるよう準備しましょう。
売上、仕⼊れの計上時期にズレや漏れがないか、会計処理の流れについておかしなところがないかなどをチェックします。
タイムカードに不明点がないか、関連会社やグループ会社など架空の外注費を計上していないか、個人の口座に売上を入金して隠していないかなど証明できるように、またパソコン内、机の中や上、⾦庫を整理し、固定資産台帳にある資産、組織図や座席表も確認しましょう。
その他の税務調査相談の対策方法とベストプラクティス
効果的な税務調査相談の対策方法とベストプラクティスは、帳簿などの資料以外については対以下のような点にも注意して税理士と対策をしてください。
税務調査官が見ているポイントでは、性格・人柄も見られており、受け答えをしていく中で、ある程度誠実さや丁寧さ、犯罪性などを推し量られることがあります。
従業員の態度挙動不審な点はないかなど、あわせて確認される場合もあるでしょう。
事務所の内装や備品の保管状態でルーズな体質かどうか、またカレンダーなどの備品類で隠れ取引のチェックされていることもあります。
税務調査官との雑談のように見えて、経費、旅費などについて確認されている場合もあります。
効果的な税務調査相談のベストプラクティスとなるリハーサル
効果的な税務調査相談のベストプラクティスとなるものにリハーサルをすることが挙げられます。
リハーサルをするときの質問内容としては、経営者の略歴、家族構成、生活費、個人借入、取引先や取引銀行、決算手段や給料の支払い方法などがよく例として挙げられますので、これらにきちんと答えられるようにしておきましょう。
またリハーサルでは税務調査相談相手の税理士に、少し意地悪な質問などもしてもらうこともよいでしょう。
リハーサルでは、リラックスして感情的にならないことが大切で、わからない内容は保留とし、定かでないことを適当なその場しのぎで答えることは避け、法的な解釈のせめぎあいは税理士にまかせましょう。
実例に学ぶ成功した税務調査相談のケーススタディ
実例に学ぶ成功した税務調査相談のケーススタディについていくつかの例があります。
一つめは、税理士紹介の際に「税務調査に強い税理士を紹介して下さい」と強く懇願し、予告なしの調査を乗り切った例です。
この方の場合「個人事業としては売上も多く、利益も出ているので税務調査が入る可能性がある」とアドバイスを受け、早々と帳簿管理を整え税務調査に入る体制を整えておくことができました。
またもう一つの例では「税務署寄りではなく、納税者側に立ってくれる先生」を要望し、紹介された弁護士からグレーゾーンに対する弁論の具体的な方法を説明され、毅然とした態度で税務署側と対応して修正事項なく終えたということです。
税務調査相談の実例から学ぶ現実的なケーススタディ
税務調査相談を行い、追徴課税が0になるのは理想ですが、現実的な実例では税務調査でのペナルティを最小限に抑えることも方策のひとつとなります。
白か黒かだけではなく、妥協案を提案できるように準備しておく事も現実的な実例の成功例と言えます。
そのためには入念は事前準備と正しい自主申告が大切で、指摘されるリスクのあるものを洗い出し、税理士とよく話し合うことが重要です。
税理士に言っていない隠し事を調査で指摘された場合は対応ができないからです。
少なくとも100万円以上の取引はすべてチェックし、ミスが見つかった場合には、調査官に指摘される前に修正申告を行う事で加算税を最小にする事ができます。
税務調査相談の税務調査官を知るケーススタディ
税務調査相談の税務調査官を知るケーススタディとしては、「10年職歴」を使って傾向と対策を⽴てることもよい例です。
税務調査官の情報は株式会社税経が出版している「10年職歴」という名簿録に記載されています。
調査を担当する税務調査官の専門や経験年数はどれくらいかなどの前もっての情報が分かれば、緊張を軽減することもでき、傾向と対策を立てることも可能です。
「10年職歴」は、国税局ごとに分かれており購入が可能ですので、対策を万全にされたい場合は予め目を通しておくことも効果的です。
税務調査相談での注意点と注意すべきポイント
税務調査相談での注意すべき税理士との連携ポイントとしては、売上や経費の不明なところ、自信のないところは税理士に事前に全てを正直に話して、法令の解釈等について適切で深度ある検討をしてもらうということです。
ただし、最初の概況調査に関して税理士では説明ができない部分もありますので、その時には社長や担当者が説明を行います。
調査官の質問に対しては即答をする必要はないので、安易につじつま合わせの回答をせず、分からない点や不明点は調べてから回答しましょう。
税理士が説明をする事項、社長や担当者が説明をする事項を事前に確認し、税理士と十分に意思疎通を図りうまく連携して対応するようにしましょう。
税務調査相談で確認したい注意点
上記内容の補足となりますが、税務調査相談で注意すべきポイントとしては、わからないことは税理士や調査官きちんと質問することが大事です。
税務署には「質問調査権」が与えられていますが、質問調査権には制限があり、税に関する調査について必要な場合のみに限られています。
ですので、すべての会社の機密情報を明らかにする必要はなく、趣旨が明らかではないと思える質問が投げかけられた場合、その質問が税の調査と関連しているのかと問いただすこともできます。
税務調査相談の中で調査官の予想される質問の趣旨が正当かどうかの確認をし、自ら質問をすることにより、答弁を慎重な内容とすることで、防衛をしていきましょう。
税務調査相談を通じてビジネスの成長を促進する方法
企業が海外展開をするにあたって企業価値の向上に取り組む際には、日本国内はもとより、海外での事業活動に係る課税関係を適切に把握し、グローバルな規模で「税を適切に管理する体制を整備すること」が重要となってきます。
そのためには、常日頃から取引の処理が税法に照らして正しいかどうかきちんと「解釈」し説明できるようにしておくことはとても重要となります。
もし税務調査相談を受ける機会があったとすれば、それは自社の「税務ガバナンス」の管理体制の向上を図ることができる機会ともなります。
適切な税務ガバナンスの整備を通じた日本企業の企業価値向上は、国際競争力の向上、ひいては日本経済の成長につながります。
税務調査相談を通じてビジネスを成長させる税務ガバナンス
税務調査相談を通じてビジネスを成長させる「税務ガバナンス」は二つの要素から成り立ちます。
ひとつは「税務コンプライアンス」で、税に関する法令・規則を遵守して支払うべき税額を正しく計算し、自らの税務ポジションの妥当性を客観的に疎明して、想定額の税額の変動を防ぐ取り組みを行います。
適切な納税という社会的責任を果たし、企業価値を損なわないことが真の目的です。
もうひとつは「税務プランニング」で事業の変化などを通じて、企業の税コストを最適化する取り組みです。
優遇税制などを適切に活用し企業価値を最大化することを目的とします。
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税務調査相談の重要性と成功への道
税務調査相談の重要性は、税務関係をクリアにすることにより、企業又は個人の信頼の保持や安心に繋がることです。
税務調査相談にはコストがかかりますが、税理士が税務調査に立ち会い折衝することによって追徴課税が大幅に軽減される場合があることや、自力で資料を精査するのにかかる膨大な時間や、正確な申告作成の労力を考えた時、コスト以上の利益を得られることが多いことがわかります。
また税理士が介入することによりスクリーニングされているという考え方もでき、税務署の見方が変わることも期待されます。
税務調査相談を試金石として税理士と一緒に取り組めば、会社であればブランド力のアップにも繋げることができます。