税理士に税務調査での過去の実績を聞くのは問題ない？

税務調査の対応を税理士に依頼することは良いことか

税務署から税務調査の通知が来て喜ぶ人はいないでしょう。むしろ精神的な負担を感じる人が殆どではないでしょうか。

不正を行っているならそれは当然かもしれませんが、そうでない場合でもやはり税務調査は怖いものです。その際、税務調査の対応を税理士に依頼検討することは間違ってはいません。むしろ正しいことです。なぜなら税務調査官との交渉は簡単ではなく、追徴課税の金額や修正申告なしの是認等に大きな違いが出るからです。

体調に不安を感じ、放置するのではなく、すぐに医師に診てもらうことが重要であるように、税務調査も出来る限り早めに税理士に依頼するかどうかを検討することは大事なポイントです。

税務調査が得意かどうか税理士に直接聞く

税務調査はそう何度も経験することではありません。そのため税務調査に得意な税理士がどんな税理士かご存じない方も多いでしょう。そこで当然ではありますが、検討対象の税理士に「税務調査は得意ですか？」と直接聞く人もいると思いますが、これは間違ってはおらず、むしろ自分事として当然でしょう。

しかし「得意です」と言われたあとに、それが本当かどうかはどのように判断するかは、その人次第になります。困ったことに、得意でないのに得意ですという税理士もいますので慎重に判断する必要があります。

税務調査に強いかどうかの判断基準とは

税務調査が得意な税理士かどうかはどのように判断するべきでしょうか。そこで簡単に税務調査に得意かどうかを判断する上で簡単な基準をまとめてみました。

・元国税の税務調査官だった

・過去の税務調査で追徴税額0（申告是認）を数多く経験している

・税法だけでなく会社法や民法にも詳しい

・年間の税務調査の対応件数が多い

・税務調査に関するセミナーを行っている

・税務調査前の対策にこだわりを持っている

・税務調査後のアフターフォローも真摯に取り組んでいる

・税務調査について数多くのメディアに露出している

税務調査での過去の実績は遠慮なく確認しましょう

税務調査はその対応に時間がとられるだけでなく、精神的にも非常に大きな負担となります。それをいかに軽減するかはリスク管理として経営者は後回しにしてはなりませんし、そこに税理士に対応を依頼することは正しい選択と言えるでしょう。

しかしせっかく依頼するのであれば、やはり税務調査に強い税理士に頼みたいものです。今回は税務調査の実績を税理士に聞くことが問題かどうかを紹介しましたが、改めてこれについては何の問題もありませんので、遠慮なくどんどん聞くと良いでしょう。