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年金

2022-11-082022-11-08

一言でいうと?

年金(ねんきん)とは、ある条件を満たし方を対象に、毎年定期的に給付されるお金で、この仕組そのものである年金制度を略して年金と呼ぶこともあります。

年金とは

年金は、一定の条件を満たし方を対象に、毎年定期的かつ継続的に給付されるお金です。また年金が給付される仕組を年金制度と言い、この年金制度を略して年金と意味することもあります。

年金には公的年金と私的年金の二つに分類されます。年金の主な給付事項は老齢給付、障害給付、遺族給付の三つに分けられます。

年金を給付する方を年金者と呼び、年金者は主に引退した高齢者を意味することが多いです。

年金及び年金制度は、日本に住む20歳〜60歳までの働ける世代の人たちが全員加入します。そしてその収める保険料で高齢者や保障が必要な人達に給付し、その方たちの生活を支えることを目的に制度されています。

3階建て構造の年金の仕組み

日本の年金は3階建ての構造となっています。1階が基礎年金である国民年金、2階が国民年金基金や厚生年金で、2階部分までは公的年金と呼び、3階の企業や個人が任意で加入できる年金を私的年金と呼んでいます。

1,2階の公的年金は働き方によって加入できる年金が異なり、それに伴い保険料も変わります。私的年金は公的年金とは異なり、一定条件を満たすことで、個人がに自由に加入することができる年金です。

被保険者の区分

年金の保険料は被保険者の区分によって変化します。

第一号被保険者:日本国内に住民票がある20歳〜60歳未満の方で、第二号被保険者及び第三号被保険者に該当しない方。(具体例:自営業者、農業・漁業従事者、学生、無職、これらの配偶者)

第二号被保険者:原則70歳未満の方(具体例:公務員、教職員、民間企業に雇用されている会社員など)

第三号被保険者:第二号被保険者に整形を維持されている20歳〜60歳未満の配偶者で主に専業主婦

公的年金の種類

公的年金には以下の通りいくつかの種類があります。

国民年金:国民年金は、日本国内に住所がある20歳〜60歳未満の方が必ず加入します。保険料は定額ですが、毎年見直しが入ります。給付を受ける際は老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金、寡婦年金など、給付する理由によって呼び方と金額が変わります。

厚生年金:企業に雇用されている会社員や公務員などが加入し、国民年金に上乗せして支給されます。保険料は所得によって変動します。保険料は事業主と本人が半分ずつが支払います。

老齢年金:一定の年齢になると支給される年金です。老齢基礎年金と老齢厚生年金があります。支給される年金額は国民年金・厚生年金に加入していた期間に応じて変わります。

障害年金:疾病や負傷によって、一定の障害を負った方に対して支給される年金です。障害基礎年金と障害厚生年金があります。支給される年金額は国民年金・厚生年金に加入していた期間に応じて変わります。

遺族年金:国民年金の加入者が死亡した場合に、一定の条件を満たす遺族に支給される年金です。支給される年金額は国民年金・厚生年金に加入していた期間に応じて変わります。

付加年金:国民年金の第一号被保険者が毎月の保険料に400円を上乗せする付加保険料を納付することで、老齢基礎年金に上乗せされます。

寡婦・寡夫年金:国民年金の第一号被保険者である夫(妻)が亡くなった場合に、生計を維持されていた妻(夫)が一定の条件を満たすことで60歳〜65歳までの間に支給される年金です。

死亡一時金:一定の条件を満たす国民年金の第一号被保険者が老齢基礎年金・障害基礎年金を受給されることなく死亡した場合、生計を同じにしていた遺族に支給されます。

脱退一時金:外国籍の方が国民年金・厚生年金の被保険者資格を喪失し、さらに日本を出国した場合に、脱退一時金として請求が可能になります。

私的年金の種類

私的年金にも公的年金同様いくつかの種類があります。

確定給付企業年金制度(DB):事業主と従業員との間で交わす年金制度です。加入し、従業員が一定の年齢になると、その内容に応じた年金が支給される企業年金制度です。

企業型確定拠出年金:会社が掛け金を積み立て、それを従業員が運用し、一定の年齢になると支給される年金制度です。

個人型確定拠出年金(iDeCo):掛け金を積み立て、自身で運用します。運用対象は投資信託や定期預金などがあり、支給は60歳以降となります。国民年金の被保険者の種別や他の企業年金の加入状況で掛け金の上限が変わります。

国民年金基金:自営業者やフリーランスを対象として、国民年金(老齢基礎年金)に上乗せできる年金制度です。

厚生年金基金:国に代わって会社が基金を設立し、厚生年金の給付の一部を代わりに行い、企業独自の上乗せを行う制度ですが、2014年に廃止されました。

年金のよもやま話・豆知識

月給28万円の会社員が30万円に昇給したときの保険料は?

厚生年金の保険料は等級によって設定されています。そしてその等級は給与によってきまります。つまり給与があがれば等級も上がり、等級があがれば保険料も上がることになります。

例えば月給28万円の方の保険料は18等級の2万5620円ですが、月給30万円になると保険料は19等級で2万7450円にあがります。これは給料が月額2万円上がっていますが、保険料も月額1830円増えることになります。

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