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マルサ

2022-01-262022-02-08

一言でいうと?

マルサ(まるさ)とは、国税局査察部を意味する隠語、またはその組織が行う税務調査のことです。

マルサとは

国税局査察部を意味する単語です。

見てわかる通りマルサは正式な名称ではなく、いわゆる隠語です。

元々は警察が使っていた隠語ですが、今ではマルサを題材にした映画やドラマ、漫画などが流行した影響で一般社会に溶け込んだ国税局査察部の呼称と言えます。

査察の「査」を丸で囲った様子が由来です。

公平に税収する為に、極悪な脱税行為があると疑わしい人や団体に対して強行的に税務調査を行い、取り締まりを行う部署です。

転じて、この調査自体をマルサと呼ぶ場合もあります。

国税庁と国税局

国税庁とは国税局や税務署を擁する財務省の外局です。

国税庁は主に国内の税徴収を適切で公正に行う事が目的です。

税務大学校や国税不服審判所らは機関は国税庁の組織に属しています。

マルサは、国税庁の中にある国税局(沖縄は沖縄国税事務局)にあるその他の総務部や課税部などの部門のうちの一つという事になります。

国税局は税務署と国税庁の間にある為、その機関同士のパイプ役にもなっています。

ちなみに国税庁自体にも調査査察部があります。

国税局の税務調査を指導、監督を行います。

マルサが行う税務調査

任意調査と強制調査、2種類ある税務調査のうちマルサが行うのは原則として強制調査です。

強制捜査は、裁判所の令状を持つ国税査察官が警察の行う家宅捜索のように強制的に行います。

任意調査はマルサの強制調査以外の、一般の税務調査です。

税務調査官が持つ質問検査権に基づき納税者の許可を得た上で行う調査です。

日本における脱税に対する罰則

日本では、脱税行為に対して罰則が発生します。

隠ぺい仮装がある場合は重加算税を課され、巨額の脱税に対しては、懲役や脱税した金額分相当の罰金刑に処されます。

重加算税は、その重い負担によって申告納税制度の意義を守っています。

マルサのよもやま話・豆知識

マルサ以外の略称や隠語

マルサは国税局査察部の略称または隠語ですが、その他の部署や職員についても同様な呼び名があります。

税務署において、相対的に規模が大きな会社の税務調査を専門に行う人をトッカン(特別国税調査官)と読んだり、多額の脱税等が見込まれる富裕者や企業に対し、任意調査の範囲内ながらかなり強引な税務調査を行う部署はリョウチョウ(国税局資料調査課)などが挙げられます。

警察の隠語で同じくマルのつく言葉に、暴力団組織を意味するマル暴も存在します。

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