国税
2022-01-262022-02-08
一言でいうと?
国税(こくぜい)とは、その名のとおり国に納付する税金のことです。
税金の種類としての国税
税金は、国に納める「国税」と課税主体が地方公共団体、都道府県や市町村に納める「地方税」に分けられます。
また、国税・地方税は、税金の納め方によって直接税と間接税に分けることができます。
国や地方公共団体は、これらの税金を徴収、管理活用を行い、必要な経済活動を行います。
国税における直接税の種類
直接税とは税金を納める義務のある人(納税者)と、税金を負担する人(担税者)が同じ税金のことをいいます。
種類は以下のようなものとなります。
所得課税ー所得税
原則、個人の所得にかけられる税金です。
その他、法人にも課税される、利子や配当などに対する源泉所得税もこの税金の一部です。
所得課税ー法人税
式会社などの法人の所得にかかる税金です。
所得課税ー復興特別所得税
東日本大震災からの復興を図るための施策に要する費用に充てるための税金です。
2013年から2037年まで各年分の所得税額に応じて、所得税と併せてかけられます。
消費課税ー国際観光旅客税
日本からの出国に対し課税される税金で、出国税とも呼ばれています。
資産課税等ー相続税
相続や遺贈によって取得した財産にかかる税金です。
資産課税等ー贈与税
贈与によって取得した財産にかけられる税金です。
国税における間接税の種類
間接税とは、税金を納める義務のある人(納税者)と、税金を負担する人(担税者)が異なる税金のことです。
消費課税ー消費税
事業者が商品を売った時やサービスを提供した時に課税される税金で、見方を変えれば消費者については消費をするという行動に対して課税されます。
消費課税ー酒税
清酒、ビール、ウイスキーなどを製造場から出荷した時にかかる税金です。
消費課税ー揮発油税(きはつゆぜい)
自動車のガソリンを製造場から出荷した時にかかる税金です。
揮発油税と地方揮発油税とをあわせて、ガソリン税ともいわれます。
消費課税ーたばこ税
たばこが製造場から出荷した時にかかる税金です。
たばこ税には、国たばこ税、たばこ特別税(国税)、地方税である道府県たばこ税、市町村たばこ税等の種類があります。
消費課税ー関税
輸入品を国内に持ち込んだ時にかかる税金です。
消費課税ー印紙税
契約書や領収書など、一定の文書を作成する時にかかる税金です。
印紙税は、文書の種類や記載された金額によって税額が異なります。
国税のよもやま話・豆知識
過去に存在したユニークな税金
トランプ類税(トランプるいぜい)という税金が過去に存在し、麻雀牌・トランプ・花札など、ギャンブル性の強いカードゲーム類に課されていました。
カード一組につき一律60円とされていましたが、原材料が高価な麻雀牌の場合には別体系の税率が導入されており、象牙製が6000円、牛骨製が4000円、その他原料で1000円とされていました。
1989年に消費税導入に伴う間接税の整理によって廃止されています。