電子申告
2022-10-312022-10-31
一言でいうと?
電子申告(でんししんこく)とは、国税庁が運営しているオンラインサービスe-Taxや地方税のシステムであるeLTAXを通じて、国税に係る申告や申請、納税を行うことです。
電子申告とは
電子申告とはインターネットを通じて自宅やオフィスなどのパソコンやスマートフォンから、国税庁が運営するオンラインサービス、通称e-Taxや地方税のeLTAXを通じて申告・申請・納税することを意味します。
e-Taxの正式名称は国税電子申告・納税システムといい、平成16年の2月から開始されました。
電子申告で取扱可能な税目と申請可能な届け出と納税可能な税目
電子申告はe-TaxとeLTAXで、それぞれ申告可能な税目が異なります。詳細は以下を御覧下さい。
e-Tax:所得税、法人税、消費税、贈与税、印紙税、酒税などの国税
eLTAX:法人事業税、法人都道府県民税、法人市町村民税、事業税都などの地方税
電子申告で利用可能な申請・届け出は法定調書の提出、青色申告の承認申請、納税地の異動届、電子納税証明書の交付請求等などです。
電子申告を通じて納税可能な税目は、電子申告で利用可能な税目全てです。
電子申告の利用方法
電子申告を利用する方法は以下の通りです。
1 マイナンバーカードを用意
2 利用者識別番号を取得
3 電子証明書の取得
4 e-TaxソフトorマイナポータルAPから申告
電子申告のメリット
電子申告のメリットは税務署等に行くことなく、自宅や会社で手続きを進められることです。そこには事務手続きの手間や時間の軽減に加えて、ペーパーレス化も一つのメリットとしてあげられます。また所得税確定申告の際、一部の添付書類が提出不要となるというメリットもあります。
また申告だけでなく、ダイレクトに納付できるという点もメリットの一つです。インターネットバンキングなどの契約も不要で、即時納付が可能で、納税者に変わって税理士が代行できることもメリットでしょう。
電子申告のよもやま話・豆知識
電子申告の利用率
平成16年から始まった電子申告ですが、利用率は徐々に向上しています。
年度 | 所得税申告 | 消費税申告 (個人) | 法人税申告 | 消費税申告 (法人) |
平成28年度 | 53.5% | 63.2% | 79.3% | 77.3% |
平成29年度 | 54.5% | 66.1% | 80.0% | 81.6% |
平成30年度 | 57.9% | 68.5% | 84.3% | 84.3% |
令和元年度 | 59.9% | 70.4% | 87.1% | 86.8% |
所得税、消費税、法人税の電子申告の各利用率を見ても、いずれも向上しており、この推移は更に続くと見られています。